かもめもかも

かもめのつぶやきメモ

やまねこ本

『ほんとうのことしかいえない真実の妖精』

ほんとうのことしかいえない真実の妖精 作者:マット・ヘイグ 西村書店 Amazon ずっと、すーと、はるか遠くの北の果てに、一年中雪でおおわれた土地がある。そこで暮らすのは、トロルやゴブリンやエルフや妖精たち。中でも私のお気に入りは『クリスマスをとり…

『クリスマスをとりもどせ!』

クリスマスをとりもどせ! 作者:ヘイグ,マット 西村書店 Amazon その村の名は“エルフヘルム”。どこにあるかを説明するのはちょっとばかり難しい。まあ「フィンランド」だと思ってくれても良いけれど実際にはラップランドを超えてもっとずっと北にいったその先…

『クリスマスを救った女の子』

クリスマスを救った女の子 作者:ヘイグ,マット 西村書店 Amazon もちろん、魔法の力に満ちたオーロラの中を進んだとしても、サンタクロース……つまりファーザー・クリスマスになったニコラスが、エルフたちがせっせと作ったおもちゃがぎっしり詰まった底なし…

『クリスマスとよばれた男の子』

クリスマスとよばれた男の子 作者:ヘイグ,マット 西村書店 Amazon ニコラスは木こりの父ちゃんとねずみのミーカという二人と一匹で暮らしていた。母ちゃんは数年前、クマにおそわれたときの事故で死んでしまったのだ。ニコラスの家はフィンランドで2番目に…

『ビアトリクス・ポターの物語 -キノコの研究からピーターラビットの世界へ-』

ビアトリクス・ポターの物語 -キノコの研究からピーターラビットの世界へ- 作者:リンゼイ・H・メトカーフ 西村書店 Amazon ビアトリクス・ポターといえば、ピーター・ラビット。湖水地方の自然を愛し、農場を経営する一方で、自然保護に努めナショナル・トラ…

『シロクマが嵐をこえてきた!』

シロクマが嵐をこえてきた! 作者:マリア・ファラー あかね書房 Amazon いつだって苦悩を抱えた子どもたちの元へと旅するシロクマ、ミスターP。シリーズ第4弾の本作では、嵐の夜、ボートに乗って海辺の町にやってくる。今回の主人公はマヤという名の女の子…

『きみの声がききたくて』

きみの声がききたくて (文研ブックランド) 作者:オーエン・コルファー 文研出版 Amazon ブリーダーと最初の飼い主から虐待をうけ、ゴミ捨て場に捨てられていたところを保護された小犬は夏休みの間、母さんと二人で、おじいちゃんの家で過ごすことになった少…

『ヤーガの走る家』

ヤーガの走る家 作者:ソフィー・アンダーソン 小学館 Amazon わたしの家には、鳥の足がはえている。 家は、年に二、三度、夜中にすっくと立ち上がり、猛スピードで走り出す。百キロ走るときもあれば、千キロのときもある。そして似たような場所にばかり、す…

『夢遊病者と消えた霊能者の奇妙な事件』

上下巻合わせるとこうなる装丁も素敵! 舞台は心霊ブームに沸くヴィクトリア朝時代の英国。ひとりの女性がロンドン行きの寝台列車に飛び乗るところから物語は始まる。 彼女の名はミス・レーン。心霊現象研究協会の依頼で幽霊屋敷を調査中相棒で親友だと思っ…

『詩人になりたいわたしX』

詩人になりたいわたしX (SUPER! YA) 作者:エリザベス・アセヴェド 発売日: 2021/01/20 メディア: Kindle版 ミラ、ムチャチャ(いい?お嬢さん)マミがそう口にするときは自分がなにかやらかしたことがすぐわかる。いつものようにシオマラは口答えせずに黙り…

『月の家の人びと』

月の家の人びと 作者:砂岸 あろ 発売日: 2020/12/25 メディア: 単行本 山科の北東から南へ、国道の下をくぐって、ななめに横切る音無川は、幅もせまく、水かさも少なく、その名前のようにふだんはたいへん静かな川でした。 けれどきょうは、まるでようすが変…

『 シロクマといっしょにお引っ越し!?』

シロクマといっしょにお引っ越し!? 作者:ファラー,マリア 発売日: 2020/12/18 メディア: 単行本 父親の転勤にともなって外国に引越しをすることになったジョー。外国に引越しだなんてすごい!と思ったのは最初のうちだけだった。今、彼は思っている。だれかと…

『シロクマが空からやってきた!』

シロクマが空からやってきた! (35) (スプラッシュ・ストーリーズ) 作者:ファラー,マリア 発売日: 2018/11/23 メディア: 単行本 ほらやっぱり!前作『シロクマが家にやってきた!』 を読んで私がにらんだとおりシロクマのミスターPはメアリー・ポピンズの親戚…

『シロクマが家にやってきた! 』

シロクマが家にやってきた! (スプラッシュ・ストーリーズ) 作者:ファラー,マリア 発売日: 2017/12/20 メディア: 単行本 このタイトルにこの表紙をみたらどう考えてもナンセンスながらアットホームなコメディだろうと思わない?ところがこの本ときたら、めち…

ぼくだけのぶちまけ日記

ぼくだけのぶちまけ日記 (STAMP BOOKS) 作者:スーザン・ニールセン 発売日: 2020/07/17 メディア: 単行本 原題は“The Reluctant Journal of Henry K. Larsen”カナダのYA作家スーザン・ニールセンさんの2012年の作品で、翻訳を担当したのはやまねこ翻訳ク…

『キャラメル色のわたし』

キャラメル色のわたし (鈴木出版の児童文学 この地球を生きる子どもたち) 作者:シャロン・M・ドレイパー 発売日: 2020/08/28 メディア: 単行本 「州のテストみたいな学校の正式な書類とか、細かく書かなきゃいけないものがあるでしょ。そのなかのひとつに人…

『わたしの心のなか』

わたしの心のなか (この地球を生きる子どもたち) 作者:シャロン・M. ドレイパー 発売日: 2014/09/19 メディア: 単行本 たとえば家族との会話でも、仕事のやりとりでもネットを通じての交流でも、本のレビューを書くという行為においてでさえ、どんなに言葉を…

せんそうがやってきた日

せんそうがやってきた日 作者:ニコラ・デイビス 発売日: 2020/07/06 メディア: 大型本 最初のページを開くと真ん中にぽつんと誰も座っていない小さな椅子が現れる。そこには この本を、すべてを失い、ひとり取り残された子どもたちと、そんな子どもたちを支…

『星を見あげたふたりの夏』

星を見あげたふたりの夏 作者:ロード,シンシア あかね書房 Amazon 野菜や果物に食べ頃があるように本にも美味しい読み頃があると思わない?もっとも食べものと違って本の場合は真夏に冬の本を読むのもありだし「季節限定」というわけではないけれど。そして…

『時間』

時間 作者:エヴァ・ホフマン 発売日: 2020/06/03 メディア: 単行本 久々にエンデの 『モモ』を読んだので、その勢いで気になっていたエヴァ・ホフマンの新刊を読み始めた。もちろん時間つながり!!エヴァ・ホフマンといえば、ポーランド生まれのユダヤ人、…

積み直し。

嵐の守り手1.闇の目覚め 作者:キャサリン・ドイル 発売日: 2020/05/30 メディア: 単行本 読み終わったばかりのアイルランドファンタジー『闇の守り手』が とても面白かったのだが 次巻がでるまでにはまだかなり間がありそうなので とりあえず予習も兼ねて ア…