かもめもかも

かもめのつぶやきメモ

2022年1月の読書

1月の読書メーター
読んだ本の数:26
読んだページ数:7173
ナイス数:367

海をあげる (単行本)海をあげる (単行本)感想
著者はすごく他者との距離感が近い人なんだろうなと思う。 ピンチに陥ったときに駆けつけ、寄り添ってくれる友だちの多さからも、取材対象の少女たちにも慕われて、頼られれば電話1本で夜中でも飛びだしていくようなその姿勢からも、そのことがうかがえる。そうした独特の距離感が文章にも表れていて、気がつくと著者の傍らにしゃがみ込んで膝を抱えながら、穏やかなその声をひと言も聞き漏らすまいと耳を傾けている……そんな気分になっていた。
読了日:01月31日 著者:上間 陽子
平安あや解き草紙 ~その女人、匂やかなること白梅の如し~ (集英社オレンジ文庫)平安あや解き草紙 ~その女人、匂やかなること白梅の如し~ (集英社オレンジ文庫)感想
紆余曲折ありつつも、なかなか良い落としどころで大団円。こういう長篇ものって、主人公だけでなく、書き手の成長ぶりも興味深い。新作も楽しみ。(Kindle版)
読了日:01月29日 著者:小田 菜摘,シライシ ユウコ
韓国フェミニズムと私たち韓国フェミニズムと私たち感想
お薦めはチョン・セラン氏の「私たちが石膏人形に生まれたとしても」と、イ・ラン氏の「女友達にコクられた」。翻訳家のすんみ氏による「韓国フェミニズム文学に描かれる共同体」という寄稿も興味深かった。
読了日:01月28日 著者: 
火守火守感想
中国SF『三体』のヒットで日本でもすっかりおなじみになった劉慈欣が書いた物語を、新書サイズの絵本にしたのがこの本。翻訳は声優、エッセイストなど多彩な才能を持ち、第20代日本SF作家クラブ会長でもある池澤春菜氏。挿絵を担当するのは漫画家でイラストレーターでもある西村ツチカ氏。大人も子どもも楽しめる、絵も物語も美しい本だった。
読了日:01月26日 著者:劉 慈欣
伯爵の秘密の管理人 (ラズベリーブックス)伯爵の秘密の管理人 (ラズベリーブックス)
読了日:01月24日 著者:スザンナ・クレイグ
見知らぬ伯爵への求婚 (ラズベリーブックス)見知らぬ伯爵への求婚 (ラズベリーブックス)
読了日:01月24日 著者:アナ・ベネット
円 劉慈欣短篇集円 劉慈欣短篇集感想
全部で13篇。初読の11作品のうち、とりわけ印象的だったのは、炭鉱の衰退を描いた社会派作品と思いきや、意外な展開が待ち受ける「地火」。いやはやこれは、すごかった。 貧しい村で子どもたちの教育に人生を捧げてきた教師の最後にあわや落涙というところで、あっ!これSFだったっけ!とあっけにとられる「郷村教師」、漢詩に魅せられた超高度文明を持つ異星種属の“神”が、李白を超えるべく壮大なプロジェクトを立ち上げる「詩雲」あたりも忘れがたい。
読了日:01月24日 著者:劉 慈欣
ハムレット Q1 (光文社古典新訳文庫)ハムレット Q1 (光文社古典新訳文庫)感想
関連本を読む前に、まずは元ネタをおさらいしようと読んで見た。といってもQ1を読むのは初めてだ。確かにかつて読んだものよりずっとコンパクトにまとめられているし、昔、芝居で見たものよりもあっさりしている気もしたが、これはこれでなかなか面白かった。いつか他のテクストと読み比べしてみたいかも?
読了日:01月23日 著者:シェイクスピア
月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ! (集英社コバルト文庫)月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ! (集英社コバルト文庫)感想
先日読んだ『とりかへばや物語』の現代語訳からの派生でて、○十年ぶりに「ざ・ちぇんじ!」が読みたくなって、手を伸ばしたKindle版。「月の輝く夜に」「少女小説家を殺せ!」「クララ白書 番外編 お姉さまたちの日々」は、おそらく初読だと思うが、なかなか面白かった。「クララ白書」か~懐かしいなあ。
読了日:01月22日 著者:氷室冴子
伯爵家の家庭教師は逃げだした令嬢 (ラズベリーブックス)伯爵家の家庭教師は逃げだした令嬢 (ラズベリーブックス)感想
1880年代後半の英国で、アメリカの裕福な女相続人と英国貴族の政略結婚が流行っていたとは…知らなかったな。アメリカから安い穀類が入ってきたために領地の農業収入が激減して困窮した英国貴族と、娘を嫁がせて箔をつけたいアメリカの大富豪たちの思惑が、このロマンス小説の背景にあると。φ(..)メモメモ
読了日:01月22日 著者:シリア・ジェイムズ
批評の教室 ――チョウのように読み、ハチのように書く (ちくま新書)批評の教室 ――チョウのように読み、ハチのように書く (ちくま新書)感想
先日、家族と頂き物のウナギを食べながら、「ウナギっていつ頃から、どのような調理法で食されていたのだろうか?」という話になり、その流れで『ごんぎつね』の時代考証へと話が発展(?)していったばかりだったので、ウナギに着目して『ごんぎつね』を批評してみるという実践例にはびっくり!全体に読みやすくわかりやすく、批評を書いてみようという人にはもちろん、書く予定のない人にとっても、作品を読み解く上で参考になることが多いだろう。とはいえ、この本については批評も書評も長文の感想文もなかなか書けそうにない。
読了日:01月20日 著者:北村 紗衣
小鳥たち マトゥーテ短篇選 (はじめて出逢う世界のおはなし)小鳥たち マトゥーテ短篇選 (はじめて出逢う世界のおはなし)感想
収録されているのは21篇。昔語り風の物語たちには、貧しさや不条理な社会にあえぐ人々の苦しく切なげな息づかいが聞こえてくるようなものも多い。とても現実的であると同時にどこか幻想的で、楽しいとか悲しいとかいうこともなく、心温まることも涙流すこともないが、なぜだか忘れがたく、なにかが心にしみてくる気がする。それがなんなのか、今ひとつわからずに、少し間を置いて、同じ話を二度、三度と読んでみたりもするのだが、つかんだと思うと指の間からするりと抜けていくような不思議な読み心地がクセになる。
読了日:01月19日 著者:アナ・マリア・マトゥーテ
壁の花の小さな嘘 (ラズベリーブックス)壁の花の小さな嘘 (ラズベリーブックス)感想
いやいやその嘘ちっとも小さくないし…。
読了日:01月19日 著者:ステイシー・リード
韓国の小説家たちI (クオンインタビューシリーズ)韓国の小説家たちI (クオンインタビューシリーズ)感想
韓国の文芸誌『Axt』(アクスト)に掲載された、小説家が小説家にインタビューをするというコンセプトのロングインタビューを集めた本。イ・ギホ氏やファン・ジョンウン氏などどのインタビューも興味深く、今回もまた、当初の予想以上に読みたい本のリストを伸ばしてしまったのだが、一番印象的だったのは、“インタビューって、受ける側はもちろんのこと、する側の個性も引き出すものなんだな”ということ。インタビュアーの一人、チョン・ヨンジュン氏の作品もぜひ読んでみなくては!
読了日:01月17日 著者:イ ギホ,ピョン ヘヨン,ファン ジョンウン,キム ヨンス,クォン ヨソン,ノ スンヨン,チョン ヨンジュン
あやまちの求婚は真夜中に (ラズベリーブックス)あやまちの求婚は真夜中に (ラズベリーブックス)
読了日:01月16日 著者:アマンダ・クイック
従僕と伯爵と私 (ラズベリーブックス)従僕と伯爵と私 (ラズベリーブックス)
読了日:01月15日 著者:ヴァレリー・ボウマン
大人もハマる! 韓国ドラマ 推しの50本大人もハマる! 韓国ドラマ 推しの50本感想
20年来途切れることなく沼にハマっているらしい著者の繰り出す韓国ドラマにまつわるあれこれは、適度に懐かしい話題を挟んで、往年のファンの記憶を呼び起こし、旬の話題をたっぷり提供することで、今まさに沼に足を突っ込みつつある人にも、ジャンル別に解説することで、興味はあるけれどどこから手をつけたらいいかわからないという人にも、親切に丁寧に、ハマり方を教えてくれる。マズイわ。本当にハマりそう(汗)
読了日:01月13日 著者:渥美 志保
ベイカー街の女たちと幽霊少年団 ミセス・ハドスンとメアリー・ワトスンの事件簿2 (角川文庫)ベイカー街の女たちと幽霊少年団 ミセス・ハドスンとメアリー・ワトスンの事件簿2 (角川文庫)
読了日:01月11日 著者:ミシェル・バークビイ
僕は李箱から文学を学んだ僕は李箱から文学を学んだ感想
これから先、何度も読み返すことになりそうな1冊。またまたどどっと読みたい本のリストを伸ばしてしまったが、後悔はしていない。
読了日:01月07日 著者:ユン イヒョン,ソン ホンギュ,ク ヒョソ,キム ギョンウク,キム スム,ピョン ヘヨン,キム エラン,キム ヨンハ,コン ジヨン,パク ミンギュ,キム ヨンス,クォン ヨソン,キョン ギョンニン,チョン ミギョン,ハン ガン,クォン ジエ,シン ギョンスク,パク サンウ,キム ジウォン,ユン デニョン,ユン フミョン,チェ ユン,チェ スチョル
蛇苺の魔女がやってきた ぬばたまおろち、しらたまおろち (創元推理文庫)蛇苺の魔女がやってきた ぬばたまおろち、しらたまおろち (創元推理文庫)感想
屈斜路湖とクッシーが出てきて笑ったw(ポイントはそこじゃない)
読了日:01月07日 著者:白鷺 あおい
人魚と十六夜の魔法 ぬばたまおろち、しらたまおろち (創元推理文庫)人魚と十六夜の魔法 ぬばたまおろち、しらたまおろち (創元推理文庫)
読了日:01月05日 著者:白鷺 あおい
ベイカー街の女たち ミセス・ハドスンとメアリー・ワトスンの事件簿1 (角川文庫)ベイカー街の女たち ミセス・ハドスンとメアリー・ワトスンの事件簿1 (角川文庫)
読了日:01月05日 著者:ミシェル・バークビイ
恋の始まりはやむを得ない結婚から (ラズベリーブックス)恋の始まりはやむを得ない結婚から (ラズベリーブックス)
読了日:01月05日 著者:アドリエンヌ・バッソ
ねじの回転 (光文社古典新訳文庫)ねじの回転 (光文社古典新訳文庫)
読了日:01月05日 著者:ジェイムズ
書記バートルビー/漂流船 (光文社古典新訳文庫)書記バートルビー/漂流船 (光文社古典新訳文庫)
読了日:01月05日 著者:メルヴィル
神楽坂神楽坂
読了日:01月05日 著者:矢田 津世子

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