もうしらないぞ。もう、もうもう、もうもうもう、ぼくはおこった!
小学2年生のハルは、友だちのタニくんと約束をすっぽかされて、まちぼうけをくい、かんかんにおこっていました。
あんまりおこっていたので、いつもの道をとおって、まっすぐ家にかえる気がしません。
それで口をへの字にまげ、いつもとはちがうほうに、どっしん!どすどす!きょうりゅうみたいにあるいていったのです。
するとまがり角のところで、見たことのないふしぎな車にでくわします。
大きくてまるい形をした赤い車におそるおそる近づいてみると、「ベーカリーあんぐり」「あなたのプンスカ、ジャムにします」と書いてありました。
あぐりさんと名乗るおばあさんにすすめられるがまま、おいしいパンをごちそうになり、ハルのプンスカをつかってジャムを作ることに……。
おおなるほど!おなかの中にたまったいかりをにつめてジャムにするわけか!
食いしんぼうで、料理好き、ストレス解消にキッチンに立つという著者らしい物語。
よーし!今日はわたしもジャムをつくろう!
ちょうど、たまっていたんだよね。プンスカが!!