かもめもかも

かもめのつぶやきメモ

2022年10月の読書

10月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:5946
ナイス数:497

ダニー (韓国文学ショートショートきむふなセレクション)ダニー (韓国文学ショートショートきむふなセレクション)感想
なにか事件が起きたらしいのだ。その事件には、育児用に特化されたアンドロイドが関わっているよう。それはアンドロイドの「意思」なのか、バグなのか、はたまた所有者が意図したものか!?だが関係者の証言から浮かび上がるものは、とてもせつない思いだった。
読了日:10月31日 著者:ユン イヒョン
エヴィーのひみつと消えた動物たちエヴィーのひみつと消えた動物たち感想
#やまねこ本 ああ!私も庭にやってくる小鳥たちや散歩の途中で会うリスたちと話ができたらなあ!小姑猫に小言を言われるのは…ちょっと困るけれど……ね!?
読了日:10月29日 著者:マット ヘイグ
文學界(2022年10月号)文學界(2022年10月号)感想
お目当ては、工藤順さんと石井優貴さんのインタビュー「プラトーノフが書いた『もうひとつの革命』」。積んだままの『チェヴェングール』の予習のつもりで読んでみたが、いろいろ興味深く面白い。『チェヴェングール』への期待がますます高まる!(←いい加減読み始めなさい!>自分)
読了日:10月28日 著者: 
子規句集 (岩波文庫)子規句集 (岩波文庫)感想
『やりなおし世界文学』からの派生読書。順番にページをめくっていっても正直ピンとくるものがあまりなかったのだが、巻末の季語索引で季語毎に作品が検索できるようになっていることに気づいてからは、なかなか楽しめた。
読了日:10月27日 著者:正岡 子規
「十二国記」30周年記念ガイドブック「十二国記」30周年記念ガイドブック感想
リーピチープは必要だよね!w
読了日:10月26日 著者: 
ジョーカー・ゲーム (角川文庫)ジョーカー・ゲーム (角川文庫)感想
読友さんの高評価をうけて、いまさらながら初めてのD機関。旧帝国陸軍のスパイものときいて、構えていたあれこれが良い意味で裏切られ、なかなか面白かった。
読了日:10月26日 著者:柳 広司
ある夜 (韓国文学ショートショートきむふなセレクション 14)ある夜 (韓国文学ショートショートきむふなセレクション 14)感想
うまいなあ、と思わずうなる。でも、それだけじゃない。 キックボードに乗って人気の無い夜の道を思い切り蹴って進んでみたら、胸に溜まったあれこれが少しは晴れたりするかしら?もしも地面に倒れ込んだのが彼女ではなく私だったなら、思い浮かべるのはどんなことかしら?思わず目を閉じて考えずにはいられないような、読み手の心に問いかけてくるものがそこにある。
読了日:10月25日 著者:ユン・ソンヒ(尹成姫)
虎のたましい人魚の涙虎のたましい人魚の涙感想
2020年8月号~2022年6月号の『群像』に連載されていたエッセイ「日日是目分量」に書き下ろし1篇をプラスしたエッセイ集。くどうれいんさんの書くものはあいかわらず面白くて、読んでいるとめちゃくちゃお腹がすいて、思わず笑ってしまうのに、気がつくと目元がじわっと濡れていたりする。親子ほど年の離れた若い作家さんなのに、読むたびいつも、れいんさんって本当にいいよね!って思うのだ。もうこれは、惚れ込んでいると言って良いと思う。要注目の作家さんだ。
読了日:10月24日 著者:くどう れいん
どこまでも食いついて 〈ワニの町へ来たスパイ〉シリーズ (創元推理文庫)どこまでも食いついて 〈ワニの町へ来たスパイ〉シリーズ (創元推理文庫)感想
いわれなくてももちろんそうだ!? #ワニ町 となれば、食いつかずにはいられない!!「ワニ町」シリーズ第5弾。 今回もまたまた楽しませてくれますが、すっかりお馴染みになったワニ町の面々が騒動を起こせば起こすほど、読者は彼らに入れ込んで、入れ込めば入れ込むほど、身元を偽るフォーチュンの滞在リミットが気になって仕方が無い。この町にも、ここで暮らす人たちにも愛着を持ってはいけないと、わかってはいるのに止められないフォーチュンの気持ちがわかるから、次作も必ず読まねばなるまい。
読了日:10月21日 著者:ジャナ・デリオン
野良猫姫 (新しい韓国の文学)野良猫姫 (新しい韓国の文学)感想
19歳のファヨルはソウルの片隅でコンビニバイトで生計を立てながら一人暮らしをしている。バイトからの行き帰り、野良猫たちに餌をやるのが日課だ。元気いっぱいの日もあれば、どんより落ち込んむ日もあるつれづれ日記風な文体の中に、ファヨルと猫と、社会の中で忘れられがちな、でも確かに存在して、誰かが気に掛けてくれることによって生きながらえているような人々や猫たちの暮らしぶりが浮かび上がる。一気に読むというよりは、毎日少しずつ、ファヨルと一緒に坂道を上って、猫たちに会いに行くような気持ちで読むのがお勧めだ。
読了日:10月20日 著者:ファン・インスク(黄仁淑)
無のまなざし (現代ポルトガル文学選集)無のまなざし (現代ポルトガル文学選集)感想
読んでいるとまるでらせん階段をぐるぐると下っているような気分になってくる。慌てて進めばめまいがしそうでゆっくりと慎重に降りていく。降りていく先、あの点にみえるところにはなにがあるのだろうと思いながら。のぞき込めばのぞき込むほど、深くなる気がする穴の底を見つめながら、物語を読む。余韻の残る本だ。読み終えた後もあれこれと考え続けてしまうような…。
読了日:10月18日 著者:ジョセ・ルイス・ペイショット
どうか、彼女が死にますように (メディアワークス文庫)どうか、彼女が死にますように (メディアワークス文庫)感想
夏の名残の #カドブン夏フェア2022  某サイトの読書会に参加して、カドブンさんにリクエストしていただいた本。このタイトルからこの中身は想像できなかったよ。いろいろとしてやられた感で一杯だ。やっぱり若者文化もあなどれませんな……ヨボヨボ。
読了日:10月17日 著者:喜友名トト
ハナコはいない (韓国文学ショートショートきむふなセレクション 13)ハナコはいない (韓国文学ショートショートきむふなセレクション 13)感想
いやーこれもよかった。すごくよかった。このショートショートシリーズ、本当に粒ぞろい。それにしても、ハナコ、いなくてよかったよ。
読了日:10月14日 著者:チェ・ユン(崔允)
魔女だったかもしれないわたし (わたしたちの本棚)魔女だったかもしれないわたし (わたしたちの本棚)感想
11歳のアディは学校の授業で魔女狩りの歴史を知る。この村でもかつて“魔女”だとされて、処刑された人たちがいたというのだ。その事実に衝撃を受けたアディは、この過ちの歴史を忘れぬよう村に慰霊碑を作ることを思い立つ。アディがなぜ、それほどまでに魔女狩りの歴史にこだわるのか。それは、「人とちがう」というだけで魔女の烙印を押され命を奪われた人々の中に、自分のような人が含まれていたのではないだろうか?と考えたからだった。
読了日:10月13日 著者:エル・マクニコル
813 (アルセーヌ・ルパン全集 (5))813 (アルセーヌ・ルパン全集 (5))感想
翻訳読み比べ
読了日:10月11日 著者:モーリス・ルブラン
813の謎 (シリーズ怪盗ルパン)813の謎 (シリーズ怪盗ルパン)感想
今度の『813』は一定の年齢以上の方には黄色い表紙でお馴染みの南洋一郎版!いつもながら大胆な手の入れ方なんだよね。これ。
読了日:10月10日 著者:モーリス ルブラン,南 洋一郎
続813: ルパン傑作集(Ⅱ) (新潮文庫)続813: ルパン傑作集(Ⅱ) (新潮文庫)感想
こちらも再読。元が新聞小説だけあって、実はこれ、意外と世相を反映しているんだよね。それはさておき、やっぱりこのラスト、いいよねえw
読了日:10月09日 著者:モーリス・ルブラン
813: ルパン傑作集(Ⅰ) (新潮文庫)813: ルパン傑作集(Ⅰ) (新潮文庫)感想
『やりなおし世界文学』からの派生読書で久々の再読。やっぱりルパンはいいなあ!
読了日:10月08日 著者:モーリス・ルブラン
ラスト・チェリー・ブロッサム わたしのヒロシマ (ほるぷ読み物シリーズ セカイへの窓)ラスト・チェリー・ブロッサム わたしのヒロシマ (ほるぷ読み物シリーズ セカイへの窓)感想
アメリカの多くの学校で読まれ、国連の軍縮活動における推薦図書にも選定されているというこの本は、日系アメリカ人の作者が、被爆者である母の体験をもとに英語で執筆したフィクション。アメリカでこういう物語が書かれていること、若い世代に読まれていることを心強く思う。
読了日:10月06日 著者:キャサリン・バーキンショー
オルガンのあった場所 (新しい韓国の文学 23)オルガンのあった場所 (新しい韓国の文学 23)感想
これまでの作品の中から、作家と訳者が相談して選んだ7篇の作品を収録した日本オリジナルの短編集。いずれの作品も別れや苦悩を描いた悲しいトーンの物語ではあるのだが、自然の描写や人々の営みの描き方がとても美しく、読み心地も後味も悪くない。さびしいとか悲しいとか、せつないとかやるせないとか、うれしいとかなつかしいとか、言葉にしてしまうと、なんだか少しちがうような気がしてしまう気持ち、そういう複雑な心境を、そういう言葉を使わずに語り上げることこそが、物語を書くということなのかもしれないな…などと、思ったりした。
読了日:10月04日 著者:シン・ギョンスク(申京淑)
パリの砂漠、東京の蜃気楼パリの砂漠、東京の蜃気楼感想
彼女が唇にできた口内炎に触れると、私の唇にもまた新しく痛々しいものがプチッと現れるような、そんなヒリヒリした感覚。これは危ない、危険だと身構える読者の心を易々と捕まえてしまうこの筆力。彼女の言葉にいちいち頷いたりはしない。共感できることもあれば、賛同できないと思う部分もある。でもそんなことはどうでもいいのだ。読みながら、この素晴らしい書き手と同時代に生きていることが、なんだか妙にうれしくなった、ただそれだけで。
読了日:10月03日 著者:金原 ひとみ
列車探偵ハル2 アメリカ横断列車の誘拐事件 (ハヤカワ・ジュニア・ミステリ)列車探偵ハル2 アメリカ横断列車の誘拐事件 (ハヤカワ・ジュニア・ミステリ)感想
前作列車探偵ハル 王室列車の宝石どろぼうを追え!で、すっかり鉄道ファンになったハル少年、今回はアメリカ横断の旅と少女誘拐事件に挑戦だ!? 
読了日:10月01日 著者:M・G・レナード,サム・セッジマン

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