かもめもかも

かもめのつぶやきメモ

2023年5月の読書

5月の読書メーター
読んだ本の数:33
読んだページ数:6560
ナイス数:524

結界師の一輪華2 (角川文庫)結界師の一輪華2 (角川文庫)感想
いろんな事件に巻き込まれる中で、自分の能力を周囲に隠し通せなくなってきた華。双子の姉、朔の弟、二条院家の次期当主候補の双子と、あの人この人のお悩みを解決してしまうのも力のうちか!?(違っ)
読了日:05月31日 著者:クレハ
水の後宮 (メディアワークス文庫)水の後宮 (メディアワークス文庫)感想
行き来は水路でという水の都の後宮を舞台に繰り広げられる後宮女官ミステリー。謎解きあり、ロマンスあり、グルメあり。脇役陣もふくめてキャラ立ちもいい。なかなか面白いとおもうのだけれど、この後宮、官吏は宦官なのに、なぜか皇帝の成人済みの兄弟たちの出入りが自由。陰謀云々をいうならば、一番後宮に近づけてはいけない人たちなのでは…と思わなくはない。
読了日:05月30日 著者:鳩見 すた
オープン・ウォーターオープン・ウォーター感想
ガーナ系イギリス人作家による長編デビュー作は、時折すすり泣きが聞こえるような、とても静かな、とてもせつないラブストーリーだ。と同時に、穏やかな声でありながらはっきりきっぱりと、ロンドンという街にはびこる人種差別をも描き出す。印象的な場面を拾い集めた映画を観ているような気分で、「きみ」と「彼女」の物語を読み進めるうちに気づく。ああそうか、これは写真だ。場面場面を切り取って、そこに言葉を添えていく。写真家らしいきみの手法なのだと。
読了日:05月29日 著者:ケイレブ・アズマー・ネルソン
悪役の王女に転生したけど、隠しキャラが隠れてない。【電子書籍限定書き下ろしSS付き】悪役の王女に転生したけど、隠しキャラが隠れてない。【電子書籍限定書き下ろしSS付き】感想
kindleUnlimited いじめ&復讐のシーンがひどすぎ&くどすぎた。
読了日:05月28日 著者:早瀬黒絵,四つ葉ねこ
評伝 伊藤野枝 ~あらしのように生きて~評伝 伊藤野枝 ~あらしのように生きて~感想
書評サイト本が好き!を通じてのいただきもの。これまで伊藤野枝には余り興味が無かったが、読み応えのある評伝を書かれる堀氏の著作ということで手をのばした。読んでみると興味は尽きず、派生読書も止まらない。野枝のことを知れば知るほど、もしも生き延びることが出来ていたならば、どんな道を歩き、どんな仕事をしただろうかと想像せずにはいられない。
読了日:05月26日 著者:堀 和恵
暁帝国後宮騒動記~お憑かれ皇帝、ワケあり宮女を寵妃とす~ (ミーティアノベルス)暁帝国後宮騒動記~お憑かれ皇帝、ワケあり宮女を寵妃とす~ (ミーティアノベルス)感想
Kindle Unlimited まあそうなるわね的に良くも悪くも無難にまとまっている感じ。
読了日:05月25日 著者:時永めぐる
がんばれ農強聖女3~聖女の地位と婚約者を奪われた令嬢の農業革命日誌~【電子書籍限定書き下ろしSS付き】がんばれ農強聖女3~聖女の地位と婚約者を奪われた令嬢の農業革命日誌~【電子書籍限定書き下ろしSS付き】感想
Kindle Unlimited 
読了日:05月25日 著者:佐々木鏡石
恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。2―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―【電子書籍限定書き下ろしSS付き】恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。2―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―【電子書籍限定書き下ろしSS付き】感想
2巻でも勢い衰えず、面白い。 このまま深みにはまるのか。やばいな自分。
読了日:05月23日 著者:永野水貴
恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―【電子書籍限定書き下ろしSS付き】恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―【電子書籍限定書き下ろしSS付き】感想
少々訳あってこのところこのテの物語をあれこれ読みあさっていたのだけれど、うん、これは面白い。はまったな。
読了日:05月23日 著者:永野水貴
私信 ——野上彌生様へ私信 ——野上彌生様へ感想
野上彌生子からもらった手紙の返事、という形をとってはいるが、1915年(大正4年)に『青鞜』に掲載されていることからも、公開を前提に書かれているものであることがわかる。野上との交友関係に触れながらも主題は原田皐月の堕胎肯定論への反論だったりする。
読了日:05月23日 著者:伊藤 野枝
妹の身代わりで嫁いだはずが、どうやら私が真の聖女だったようです~自由気ままなスローライフを満喫しているのでほっといてください!~ (ベリーズファンタジー)妹の身代わりで嫁いだはずが、どうやら私が真の聖女だったようです~自由気ままなスローライフを満喫しているのでほっといてください!~ (ベリーズファンタジー)感想
Kindle Unlimited  これまたタイトルそのままのストーリー。1冊でしっかりまとまっているところはいいけれど、悪役カップルがお馬鹿すぎてひく。
読了日:05月22日 著者:狭山ひびき
捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました (ベリーズファンタジー)捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました (ベリーズファンタジー)感想
Kindle Unlimited ふむ。タイトル通りはお約束。
読了日:05月22日 著者:里海 慧
乞食の名誉【復刻版】乞食の名誉【復刻版】感想
大杉栄の「死灰の中から」と伊藤野枝の「転機」「惑ひ」「乞食の名誉」を収録した『乞食の名誉』は1920年に刊行され、1923年9月、二人が大杉の幼い甥と共に憲兵によって虐殺された十数日後に再版、その年の12月までに9版も重ねたのだという。本書はその復刻版で、巻末には長谷川啓氏の解説を収録。世間を騒がせ激しい非難を浴びたこのカップル、それぞれの立場から互いの出会いとその意義を語った作品が併録されている。
読了日:05月22日 著者:伊藤 野枝
私の推しは当て馬です! 転生して義弟を可愛がったらめちゃくちゃ執着されました【特典付き】 (ガブリエラブックス)私の推しは当て馬です! 転生して義弟を可愛がったらめちゃくちゃ執着されました【特典付き】 (ガブリエラブックス)感想
KindleUnlimited 結婚するまでの流れはなかなか面白かったのだけれど、ラブシーンがくどすぎた。もしかすると作者はそこに力を入れたかったのかもしれないが。
読了日:05月21日 著者:クレイン
ふもれすくふもれすく感想
ダダイスト辻潤が、女学校教師時代の教え子であり、かつての妻で、息子二人の母でもある伊藤野枝の訃報をうけて執筆したこの文章。「強情で、ナキ虫で、クヤシがりで、ヤキモチ屋で、ダラシがなく、経済観念が欠乏して、野性的であった」野枝さん。「野枝さんにどんな欠点があろうと、彼女の本質を僕は愛していた。」と彼は言う。伊藤野枝を知る上でも、辻潤を知る上でも、一読、二読の価値のある一文だ。
読了日:05月21日 著者:辻 潤
聖女をクビになったら、なぜか幼女化して魔王のペットになりました。【電子特典付き】 (カドカワBOOKS)聖女をクビになったら、なぜか幼女化して魔王のペットになりました。【電子特典付き】 (カドカワBOOKS)感想
Kindle Unlimited
読了日:05月19日 著者:美雨音 ハル
王太子様、私今度こそあなたに殺されたくないんです! ~聖女に嵌められた貧乏令嬢、二度目は串刺し回避します!~ (Kラノベブックス f)王太子様、私今度こそあなたに殺されたくないんです! ~聖女に嵌められた貧乏令嬢、二度目は串刺し回避します!~ (Kラノベブックス f)感想
KindleUnlimited ああこれはなかなかの完成度。二度目の人生ありがちだよね、と思ったら、もう一ひねりがきいていた。一冊でスッキリまとめ上げられているところも◎
読了日:05月19日 著者:岡達 英茉
結婚と恋愛結婚と恋愛
読了日:05月19日 著者:エマ ゴールドマン
成長が生んだ私の恋愛破綻成長が生んだ私の恋愛破綻感想
野上彌生子の『彼女』と併せて読むとまた◎
読了日:05月19日 著者:伊藤 野枝
嘘言と云ふことに就いての追想嘘言と云ふことに就いての追想
読了日:05月19日 著者:伊藤 野枝
悪役令嬢ルートがないなんて、誰が言ったの?【電子特典付き】 (ビーズログ文庫)悪役令嬢ルートがないなんて、誰が言ったの?【電子特典付き】 (ビーズログ文庫)感想
Kindle Unlimited いろんな意味で「わからなかった」な。
読了日:05月19日 著者:ぷにちゃん
伊藤野枝集 (岩波文庫)伊藤野枝集 (岩波文庫)感想
・小説や日記など、創作物を7点を集めた第Ⅰ部・『青踏』の編集部だよりを含めた評論・随筆と、大杉栄宛以外の書簡を収録した第Ⅱ部・大杉栄との往復書簡を収録した第Ⅲ部に、本書を編んだ森まゆみ氏による「嵐の中で夢を見た人――伊藤野枝小伝」と題する解説に注釈と略年譜を加えた1冊で、まさに、伊藤野枝その人をいろんな角度から眺めることができる構成になっている。青空文庫で読めるものも結構あるが、今のところ読めないものに意外なほど読み応えがあって読んで良かった。
読了日:05月18日 著者: 
最後の大杉最後の大杉感想
相変わらず魯庵さんの交友範囲の広いことといったら! そしてまたいつもながらいいところをついてくるんだよねえ。大杉栄がいつも乳母車を押して散歩している子煩悩な父親だったことや、自分の子どもと遊ぶ、栄と野枝の娘、魔子ちゃんの愛らしさや。そういう日常が描かれているからこそのラストの衝撃。
読了日:05月17日 著者:内田 魯庵
惑ひ惑ひ感想
青空文庫にはもう一つ同じタイトルの小説があって、私が読みたかったのはそちらの方だと、これを読み終えてから気づくなど。
読了日:05月17日 著者:伊藤野枝
伊藤野枝と代準介伊藤野枝と代準介感想
寂聴さん、ここでもやらかしていたみたいで、代さん一家が気の毒。
読了日:05月17日 著者:矢野 寛治
歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術感想
歩くことと作家として生きることを軸に、先人たちの足跡を追う文学論的な側面を持つこの本の文章は、時に紀行文のようでもあり、自伝的小説のようでもあり、エッセイ集であって、ところどころとても私的な日記のようでもあるという不思議な形で、作家はまさに文学という広大な大地を縦横無尽に歩き回っているかのよう。けれども、美しい風景を目にしても、旅先で出会った誰かと肌を重ねようとしても、飲んだくれても、美味しいものを食べていても、なんだか妙に落ち着かなくて、私はちょっと歩き疲れて、遠まきに、歩いている作家を眺めていた。
読了日:05月15日 著者:トマス・エスペダル
婦人解放の悲劇婦人解放の悲劇
読了日:05月11日 著者:エマ ゴールドマン
含蓄ある歳月 野上弥生子さんへの手紙含蓄ある歳月 野上弥生子さんへの手紙
読了日:05月10日 著者:宮本 百合子
野上弥生子様へ野上弥生子様へ感想
伊藤野枝つながりで野上彌生子が読みたくてKindle本をあたったが、彼女は長命だったからまだ著作権が切れていないのだった。代わりに拾った宮本百合子の野上彌生子への手紙…。言いたいことはわからなくはないが、百合子、先輩に対してなんでそんなに偉そうなのよと思わず苦笑いしてしまう。
読了日:05月10日 著者:宮本 百合子
内気な娘とお転婆娘内気な娘とお転婆娘
読了日:05月10日 著者:伊藤 野枝
「婦人解放の悲劇」自序「婦人解放の悲劇」自序
読了日:05月10日 著者:伊藤 野枝
そこに私が行ってもいいですか?そこに私が行ってもいいですか?感想
反日闘争、対日協力者、従軍慰安婦日系人収容所……避けて通れない時代のあれこれと、恋愛や結婚、人種差別も人の温かさも、向学心も経営手腕もといった、いつの時代にもある普遍的なあれこれとが混ざり合って、絡み合った運命の糸。韓国と日本だけでなく、ロシア、アメリカ、中国と、世界をめぐる波瀾万丈。朝鮮近代史を盛り込みながら(それじゃあ、あのプロローグの女性はどっちなのーっ!!)と、最後までぐいぐい読ませるぐいぐい読ませるエンタメ度も十二分。TVは滅多に見ないがドラマ化されたらこれは見たいかも。
読了日:05月10日 著者:イ・グミ 著
マナートの娘たち (海外文学セレクション)マナートの娘たち (海外文学セレクション)感想
原題は“Alligator and Other Stories”(2020)、シリア系アメリカ人作家のデビュー短編集。多くの悲しみを抱えながらそれでもひたむきに生きる人々を描いたという点ではオーソドックス、手法という点では斬新で、テーマとしては極めて今日的な、現代アメリカ文学。お薦めです。
読了日:05月08日 著者:ディーマ・アルザヤット

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