かもめもかも

かもめのつぶやきメモ

2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2025年3月の読書

3月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:1591ナイス数:144たまたま、この世界に生まれて──ミラン・クンデラと運命の感想博士論文を大幅に改稿し、著者自ら10年以上にわたるクンデラ研究の集大成と位置づけた本書は、メランコリー、アイロニー、…

『たまたま、この世界に生まれて──ミラン・クンデラと運命』

たまたま、この世界に生まれて──ミラン・クンデラと運命 作者:須藤輝彦 晶文社 Amazon ミラン・クンデラ(Milan Kundera/1929年~2023年)は、チェコ出身、亡命を経てフランスで執筆を続け、その生涯を終えた。私が初めてクンデラに触れたのはかれこれ40…

『小説伊勢物語 業平』

小説伊勢物語 業平 (日本経済新聞出版) 作者:髙樹のぶ子 日経BP Amazon むかし、お(を)とこありけり読んだことがなかったとしても誰もが知っているこのフレーズ。『伊勢物語』は全百二十五段、世間で語り伝えられている名歌が詠まれた事情を語る「歌物語」…

『肉体の悪魔』

肉体の悪魔 (光文社古典新訳文庫) 作者:ラディゲ 光文社 Amazon 僕はさまざまな非難を受けることになるだろう。でも、どうすればいい?戦争の始まる何か月か前に十二歳だったことが、僕の落ち度だとでもいうのだろうか? こんな書き出して始まるのは、レーモ…

『コレット著作集<5>』

コレット著作集〈5〉 (1970年) Amazon 収録されているのは、「青い麦」「踊り子ミツ」「夜明け」の三作品。今回私のお目当ては「踊り子ミツ」。『シェリ』が発表された前年1919年に出版された作品で、第一次世界大戦を背景に、パリのミュージック・ホー…

『コレットの地中海レシピ』

コレットの地中海レシピ (コレットノレシピ) 作者:シドニー=ガブリエル・コレット 水声社 Amazon シドニー=ガブリエル・コレット『コレットの地中海レシピ』(村上葉 編訳)。自立した女性の先駆けとして活躍した、20世紀初頭のフランスの作家コレット。グ…

『コレット著作集〈6〉』

コレット著作集〈6〉 (1970年) 二見書房 Amazon コレットの作品を立て続けに幾つか読んだ。そもそものきっかけは、水声社から出た『コレットの地中海レシピ』という本に『失われた時を求めて』の作者としてお馴染みのプルーストがコレットに宛てて書いた熱烈…

『シェリ』

シェリ (光文社古典新訳文庫) 作者:コレット 光文社 Amazon コレットと言えば、レジオン・ドヌール勲章を受け、国葬もされたという、フランスを代表する作家の一人だが、とにかく奔放な生き方をした女性という印象が強く作品にもそうした彼女の生き方が反映…

『青い麦』

青い麦 (光文社古典新訳文庫) 作者:コレット 光文社 Amazon 互いの家族とともにブルターニュの海辺に毎年恒例となっている避暑にやってきた、青い花<ツルニチニチソウ>という意味の名前の少女ヴァンカと、一つ年上のフィリップ少年。15歳と16歳という…