かもめもかも

かもめのつぶやきメモ

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2021年2月の読書

2月の読書メーター読んだ本の数:18読んだページ数:3528ナイス数:388「カラマーゾフ兄弟」の翻訳をめぐっての感想ロシア語に不案内な読者でも十分楽しめる翻訳読み比べ読本。読了日:02月26日 著者:大島 一矩見知らぬ友 (世界傑作童話シリーズ)の感想アル…

『シロクマが空からやってきた!』

シロクマが空からやってきた! (35) (スプラッシュ・ストーリーズ) 作者:ファラー,マリア 発売日: 2018/11/23 メディア: 単行本 ほらやっぱり!前作『シロクマが家にやってきた!』 を読んで私がにらんだとおりシロクマのミスターPはメアリー・ポピンズの親戚…

『シロクマが家にやってきた! 』

シロクマが家にやってきた! (スプラッシュ・ストーリーズ) 作者:ファラー,マリア 発売日: 2017/12/20 メディア: 単行本 このタイトルにこの表紙をみたらどう考えてもナンセンスながらアットホームなコメディだろうと思わない?ところがこの本ときたら、めち…

『見知らぬ友』

見知らぬ友 (世界傑作童話シリーズ) 作者:マルセロ・ビルマヘール 発売日: 2021/02/12 メディア: 単行本 物語になりそうな話があると声をかけられるときは、たいていあてにならないと思っていい。おもしろくないからではなく、あるエピソードを作品にするに…

『「グレート・ギャツビー」を追え』

「グレート・ギャツビー」を追え (単行本) 作者:ジョン・グリシャム 発売日: 2020/10/07 メディア: 単行本 久々にグリシャム作品を読んだ。指折り数えてみたらなんと、ひと昔を軽く飛び越えて、ふた昔ぶりぐらいだ。グリシャムといえば、リーガル・サスペン…

『消失の惑星【ほし】』

消失の惑星【ほし】 作者:ジュリア フィリップス 発売日: 2021/02/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) 8月のある午後、ロシアの東のはずれ、カムチャツカ半島のとある海辺でアリオナとソフィアという名の幼い姉妹が遊んでいるシーンから物語は始まる。9…

『〈戦後文学〉の現在形』

〈戦後文学〉の現在形 発売日: 2020/10/23 メディア: 単行本 戦後文学から現在を考えるというコンセプトのこの本は、戦後文学の60作品の解説と13のコラムからなっていて、3人の編者を含め総勢37名の書き手も、若手からベテランまで豊富な人選、目次だ…

『評伝 九津見房子 ~凛として生きて~』

評伝 九津見房子 ~凛として生きて~ 作者:堀 和恵 発売日: 2021/01/14 メディア: 単行本 2020年は、九津見房子生誕130年、没後40年の年だった。それに合わせたのかどうかはわからないが、みすず書房から刊行された本を読み、そこからの派生で学生時…

『母と私―九津見房子との日々』

母と私―九津見房子との日々 作者:大竹一燈子 発売日: 1984/08/01 メディア: 単行本 1984年に出版されたこの本は、戦前の日本において社会主義運動と女性解放運動に大きな影響を与えた赤瀾会の設立メンバーの一人で、のちに三・一五の大弾圧により投獄さ…

『その他もろもろ: ある予言譚』

その他もろもろ: ある予言譚 作者:マコーリー,ローズ 発売日: 2020/11/27 メディア: 単行本 舞台は第一次大戦後の英国。「弁明」と銘打たれた著者によるまえがきには、ここで語られる物語は、戦争が終わり、希望の光が見えた時代である。と、記されている。…

『九津見房子の暦―明治社会主義からゾルゲ事件へ (1975年)』

九津見房子の暦―明治社会主義からゾルゲ事件へ (1975年) 作者:九津見 房子 メディア: - キリスト教色の強い明治社会主義に惹かれて、運動に加わろうと女学校卒業目前に家出した少女は、やがて二児をかかえながら、印刷工として労働運動に身を投じ、三・一五…

『JR上野駅公園口』

JR上野駅公園口 作者:柳 美里 発売日: 2014/03/19 メディア: 単行本 2020年の暮れ、『Tokyo Ueno Station』(柳美里:著/モーガン・ジャイルズ:訳)が、アメリカで最も権威のある文学賞の一つとされる全米図書賞(翻訳文学部門)を受賞したというニュ…