かもめもかも

かもめのつぶやきメモ

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2021年12月の読書

12月の読書メーター読んだ本の数:14読んだページ数:3919ナイス数:396万葉と沙羅の感想「個性は本の選び方じゃなく、読んだ感想に出る」そうなんだよね。読んだはしからレビューを書き始める私など、ある意味日記を公開するより赤裸々かも!?読了日:12月…

『万葉と沙羅』

万葉と沙羅 作者:中江 有里 文藝春秋 Amazon タイトルだけでは内容を推し量ることはできないが、装丁からどうやら本か本屋をテーマにした話だろうと推測して手に取ってみたYA小説。同年代より1年遅れて都立の単位制の通信制高校に入学した少女、沙羅は、…

『〈降誕祭の星〉作戦 ジヴァゴ周遊の旅』

〈降誕祭の星〉作戦 ジヴァゴ周遊の旅 作者:工藤 正廣 未知谷 Amazon 幼い一人息子を故郷シベリアで暮らす両親の元に預け、夫は仕事で別の場所に住む。自らは研究のために日本で暮らしているアナスタシアは、倹約に倹約を重ねながら、北海道の厳しい冬を乗り…

『あの本は読まれているか』

あの本は読まれているか 作者:ラーラ・プレスコット 東京創元社 Amazon 発売が決まる前から大きな話題を呼び、アメリカで初版20万部、世界30カ国で翻訳が決定しているという、東京創元社の激推し作品。『コードネーム・ヴェリティ』をはじめ、今最も注目…

『ドクトル・ジバゴ 』

ドクトル・ジバゴ 1・2巻セット Amazon 『ドクトル・ジバゴ』(Доктор Живаго)は、詩人であり、ゲーテやシェイクスピアのロシア語翻訳家でもあった作家ボリス・パステルナークが書いた長編小説です。ロシア革命前夜から約四半世紀にわたる激動の時代を舞台…

『冬』

冬 (新潮クレスト・ブックス) 作者:アリ・スミス 新潮社 Amazon 『秋』につづく、四季四部作の2冊目だと聞いて、いそいそと手にした本。クリスマスを共に過ごすために、ひとり暮らしの母の元に帰省することになっているアートは、この機会に母に紹介するは…

『三十の反撃』

三十の反撃 作者:ソン・ウォンピョン,矢島暁子訳 祥伝社 Amazon 主人公のキム・ジヘは、ソウルオリンピックが開催された1988年生まれ。「ジヘ」は、この年に韓国で生まれた女の子に1番多い名前だ。なにしろ同じクラスに「ジヘ」が5人いたこともあった…

『父の果/未知の月日 (大人の本棚)』

父の果/未知の月日 (大人の本棚) 作者:吉屋 信子 みすず書房 Amazon 「吉屋信子」の名前を聞いて私がまず最初に思い浮かべるのは中原淳一の装丁と少女小説家として名をはせていたこと。今ひとつは林芙美子と並んで戦時中内閣情報部の要請によって「ペン部隊…

『ほんとうの友だちさがし 真実の妖精のおはなし』

ほんとうの友だちさがし 真実の妖精のおはなし 作者:マット・ヘイグ 西村書店 Amazon 真実しか口にすることができないだけでなく、いかなる場面でも問われれば、真実を口にせずにはいられないが為に、周囲とうまくやっていくことができなかった真実の妖精。…

『君の顔では泣けない』

君の顔では泣けない (角川書店単行本) 作者:君嶋 彼方 KADOKAWA Amazon 30という小見出しの後に年に一度だけ会う人がいる。夫の知らない人だと、思わせぶりな書き出しで始まる物語。叶わなかった昔の恋の相手かなにか?不倫ものではないでしょうね?と、構え…