かもめもかも

かもめのつぶやきメモ

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2020年8月の読書

8月の読書メーター読んだ本の数:24読んだページ数:7304ナイス数:817ババア上等! 大人のオシャレ DO! & DON’T! (集英社文庫)の感想#ナツイチ 読書会に参加すべく、普段はなかなか手にしないジャンルの本を読んでみた。ファッションには疎い私だけれど、こ…

『時間』

時間 作者:エヴァ・ホフマン 発売日: 2020/06/03 メディア: 単行本 久々にエンデの 『モモ』を読んだので、その勢いで気になっていたエヴァ・ホフマンの新刊を読み始めた。もちろん時間つながり!!エヴァ・ホフマンといえば、ポーランド生まれのユダヤ人、…

『モモ』

モモ (岩波少年文庫) 作者:ミヒャエル・エンデ,大島 かおり 発売日: 2017/07/20 メディア: Kindle版 町外れの円形劇場跡に住み着いたもじゃもじゃ頭で粗末な身なりをした不思議な女の子モモ。町の人たちは大人も子どももモモに会いにやってくる。モモに話を…

『パチンコ』

パチンコ 上 作者:リー,ミン・ジン 発売日: 2020/07/30 メディア: 単行本 パチンコ 下 作者:リー,ミン・ジン 発売日: 2020/07/30 メディア: 単行本 物語は1910年、日本が大韓帝国を併合した年、韓国釜山の南に位置する小さな島・影島の漁村で幕を開け、…

『トムは真夜中の庭で』

トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041)) 作者:フィリパ・ピアス 発売日: 2000/06/16 メディア: 単行本 その夏、弟のピーターが麻疹にかかったためにトムは叔母夫婦の家にあずけられることになった。叔母さんたちの住んでいるのは元々大きなお屋敷だった建…

アメリカに生きる私(わたし)―二つの言語、二つの文化の間で

アメリカに生きる私(わたし)―二つの言語、二つの文化の間で 作者:エヴァ ホフマン 発売日: 1992/01/01 メディア: 単行本 昔読んだ本の一節を、ふとした拍子に思い出す事がある。二十年以上前に読んだこの本の場合、よく思い浮かべるのはこんなシーン。 「あ…

すべて内なるものは

すべて内なるものは 作者:ダンティカ,エドウィージ 発売日: 2020/06/25 メディア: 単行本 エドウィージ・ダンティカの本が作品社から出るのはこれが6冊目だろうか。既に読んだ本もあるが、読みたい本のリストにあげたまま未読の本もあるのでそのすべてを確…

クリック?クラック!

クリック?クラック! 作者:エドウィージ ダンティカ メディア: 単行本 エドウィージ・ダンティカは1969年、ハイチに生まれた。12歳の時、先に渡米していた両親の後を追ってアメリカに渡り、ブルックリンのハイチ系アメリカ人コミュニティで暮らすように…

『小公子』

小公子 (岩波少年文庫) 作者:フランシス・ホジソン・バーネット 発売日: 2011/11/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) 幼い頃に父を亡くしたセドリックは愛情深い母と二人互いに寄り添いあいながらニューヨークで暮らしていたが一度も会ったことのない父方…

原爆句抄―魂からしみ出る涙

原爆句抄: 魂からしみ出る涙 作者:松尾 あつゆき 発売日: 2017/09/04 メディア: Kindle版 松尾あつゆきは自由律俳句を詠む俳人だ。長崎で被曝した体験を俳句に詠んだことで知られていて、私もその句を以前、なにかの折に一つ二つ目にしたことがあったが、そ…

光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島

光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島 作者:朽木祥 発売日: 2018/09/07 メディア: Kindle版 ヒロシマに原爆が投下されてから25年目の夏。灯籠流しのシーンから物語は始まる。12歳、小学校6年生だった希未は見知らぬ老婦人から声をかけられた。「あなたは、…

赤い砂を蹴る

赤い砂を蹴る 作者:燃, 石原 発売日: 2020/07/13 メディア: 単行本 人文書院の津島佑子コレクション第1巻『悲しみについて』の巻末に収録された「人の声、母の歌」を読んで以来、“石原燃”は私にとって特別な語り手になった。だから彼女が小説を書き上げたと…

悲しみについて(津島佑子コレクション)

悲しみについて(津島佑子コレクション) 作者:津島 佑子 発売日: 2017/06/30 メディア: 単行本 喪失の物語だと思っていた。8歳の息子を失った著者の実体験に基づいた母の物語なのだと。けれども読み始めてみるとそれは読者である私の勝手な思い込みのように…