かもめもかも

かもめのつぶやきメモ

つれづれ

本がある。

過去を売る男 (エクス・リブリス) 作者:ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ 白水社 Amazon ものすごく好きすぎて、レビューが書けない本がある。 ここから見えるもの 作者:マリアナ・レーキー 東宣出版 Amazon 本棚にしまいこむことがためらわれて、いつま…

夢を見た。

食べることと出すこと (シリーズ ケアをひらく) 作者:頭木 弘樹 発売日: 2020/08/03 メディア: 単行本 このところ “絶望名人”でお馴染みの頭木さんの本を読んでいる。 アンソロジーや名言集ではなく、潰瘍性大腸炎を患った頭木さんご自身の体験をもとに書か…

サラエボの鐘

イェレナ、いない女 他十三篇 作者:イボ・アンドリッチ 発売日: 2020/10/26 メディア: 単行本 ノーベル文学賞作家アンドリッチの新刊が出る。 短編やエッセイの他、散文詩「エクス・ポント(黒海より)」も 収録されているときいて、 昔読んだこの本のことを…

セージの花が咲いた。

セージの花が咲いた。 毎年、この季節になると梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』を思い出す。 西の魔女が死んだ (新潮文庫) 作者:香歩, 梨木 発売日: 2001/08/01 メディア: 文庫 この本を読んだ後の数年間、 魔女に触発されて、 花がつく前の葉を摘んで、 …

夢の続き。

我ながらすごくいいレビューが書けた。 このところくすぶっていたあれこれがすっきり晴れる会心の出来だと思った。 けれども、それはどうやら夢の中のことだったようで、 朝、目覚めたら書いたはずのものは1行も残っておらず、 ただただ忘れてしまったとい…

「たいせつなのは、じぶんのしたいことを、じぶんで知ってるってことだよ」

毎年、夏至の日には、この本を開く。 新装版 ムーミン谷の夏まつり (講談社文庫) 作者:トーベ・ヤンソン 発売日: 2011/05/13 メディア: 文庫 私の持っているのは旧版なので、表紙は違うけれど、同じ下村隆一さんの訳。 アトランダムにページをひらくと ふた…

同じ本を読むということ。

きみが、この本、読んだなら ざわめく教室 編 作者:しるこ, 戸森,ちか, おおぎやなぎ,じゅんこ, 赤羽,ゆみる, 池田 発売日: 2020/03/07 メディア: 単行本 「本を読んで思うことは、それぞれちがっても、 同じ本を読んだっていう連帯感は、きっとつながってい…

ある日突然…!?

聖書 発売日: 1980/11/25 メディア: 単行本 何度も読んでいるはずなのに ある日突然気づくことがある。 使徒行録16~ ここから主語が「わたしたち」になっている。 それまではペトロが中心だった行録が これ以降、パウロ一行の話に。 行録を書いたルカはパウ…

ネルヴァル

火の娘たち (岩波文庫) 作者:ネルヴァル 発売日: 2020/03/17 メディア: 文庫 「おそらく最後まで私に残る狂気とは、自分は詩人であるという思いでしょう。」(P34) 読み始めたばかりの本の一節が妙に気になる。

印象的なシーン

わたしに無害なひと (となりの国のものがたり5) 作者:チェ・ウニョン 発売日: 2020/04/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) 「胸が痛くなると楽になる部分があった。だからそうしてたの」 (『わたしに無害なひと』収録「アーチディ」より) 思い出すたび切…

立ち止まって考えてみようか…。

積読こそが完全な読書術である 作者:永田希 発売日: 2020/04/30 メディア: Kindle版 元「本が好き!」編集部にいらした永田さんの初単著と聞いては買わないわけには。 とはいえ、タイトルがタイトルなだけに、 暫く積んでおくつもりだったのだけれど…。 なん…