かもめもかも

かもめのつぶやきメモ

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

2020年9月の読書

9月の読書メーター読んだ本の数:13読んだページ数:3611ナイス数:564マノン・レスコー (光文社古典新訳文庫)の感想『文学こそ最高の教養である』からの派生読書。オペラの題材として大まかなストーリーは知っているつもりだったが,読んでみるとあちこちツ…

『サブリナとコリーナ』

サブリナとコリーナ (新潮クレスト・ブックス) 作者:ファハルド=アンスタイン,カリ 発売日: 2020/08/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) “短編の名手アリス・マンローを思わせるような作家”“デビュー短篇集にして2019年全米図書賞最終候補作”“ヒスパニ…

『言葉に命を~ダーリの辞典ができるまで』

言葉に命を~ダーリの辞典ができるまで 作者:ポルドミンスキイ 発売日: 2017/08/15 メディア: 単行本 「彼は詩人ではない。話を創作する術を持たないし、創作する気もない……。書くものはすべて実際に現実から得たものそのままだ。小説家がおおいに頭を悩ませる…

『魔宴』

魔宴 作者:モーリス・サックス 発売日: 2020/09/08 メディア: 単行本 人生の瑣末な出来事を記録することに何らかの価値があるなどと考えるのは、取るに足らない虚栄心の表れでしかない。それでも人はそれを書きとめて、内なる宇宙の法則を他者に伝えるのであ…

せんそうがやってきた日

せんそうがやってきた日 作者:ニコラ・デイビス 発売日: 2020/07/06 メディア: 大型本 最初のページを開くと真ん中にぽつんと誰も座っていない小さな椅子が現れる。そこには この本を、すべてを失い、ひとり取り残された子どもたちと、そんな子どもたちを支…

砂漠が街に入りこんだ日

砂漠が街に入りこんだ日 作者:グカ・ハン 発売日: 2020/08/01 メディア: 単行本 勤め先のマクドナルドに向かうのはやめて、バスに乗ってルオエスにあるという砂漠を探しにいくことにした一人の女性。バスの中でも、人の多い駅のコンコースでも、メトロに乗っ…

『誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ (となりの国のものがたり4)』

誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ (となりの国のものがたり4) 作者:イ・ギホ 発売日: 2020/01/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) 以前読んだ 原州通信がとても好みだったので、同じ作者の短編集がでたと聞いて気になって、(ラノベのように長いタ…

『原州通信』

原州通信 (韓国文学ショートショート きむふなセレクション) 作者:ギホ, イ 発売日: 2018/10/31 メディア: 単行本 先日、東京に行った際、旅の記念に田舎ではなかなか入手することが出来ない本を買おうと思い立って大型書店をのぞいてみた。前々から気になっ…

『世界の文学、文学の世界』

世界の文学、文学の世界 発売日: 2020/04/01 メディア: 単行本 近頃よく「世界文学」という言葉を目にするようになった気がする。もちろん「世界文学全集」なんてものはかなり以前からあったわけだから特に目新しい言葉だというわけではないのだけれど。もし…

『星を見あげたふたりの夏』

星を見あげたふたりの夏 作者:ロード,シンシア あかね書房 Amazon 野菜や果物に食べ頃があるように本にも美味しい読み頃があると思わない?もっとも食べものと違って本の場合は真夏に冬の本を読むのもありだし「季節限定」というわけではないけれど。そして…

『夜の舞・解毒草』

夜の舞・解毒草 (新しいマヤの文学) 作者:カン,イサアク・エサウ・カリージョ,フチン,アナ・パトリシア・マルティネス 発売日: 2020/08/23 メディア: 単行本 夜の闇が忍び込み、すでに私たちを包み込んでいる。コウモリは静寂に耳を澄まし、私が夢を見始める…