かもめもかも

かもめのつぶやきメモ

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2022年10月の読書

10月の読書メーター読んだ本の数:22読んだページ数:5946ナイス数:497ダニー (韓国文学ショートショートきむふなセレクション)の感想なにか事件が起きたらしいのだ。その事件には、育児用に特化されたアンドロイドが関わっているよう。それはアンドロイド…

『ダニー』

ダニー (韓国文学ショートショートきむふなセレクション) 作者:イヒョン, ユン クオン Amazon なにか事件が起きたらしいのだ。その事件には、育児用に特化されたアンドロイドが関わっているよう。このモデルに搭載されたAIのバージョンは4・65で、人間の…

『 エヴィーのひみつと消えた動物たち』

エヴィーのひみつと消えた動物たち 作者:マット ヘイグ ほるぷ出版 Amazon イギリスのロンドンに、エヴィー・トレンチという女の子がいた。エヴィーは、ふつうの子じゃなかった。とくべつな子だった。エヴィーのパパがそう言っていたんだ。とくべつな子だっ…

『ある夜』

ある夜 (韓国文学ショートショートきむふなセレクション 14) 作者:ユン・ソンヒ(尹成姫) CUON Amazon 一週間前、私はマンションの広場でキックボードを盗んだ。そんな書き出しで始まる物語の主人公は、夫とふたりで暮らす初老の女性。一人娘は、アメリカ留学…

『虎のたましい人魚の涙』

虎のたましい人魚の涙 作者:くどう れいん 講談社 Amazon 2020年8月号~2022年6月号の『群像』に連載されていたエッセイ「日日是目分量」に書き下ろし1篇をプラスしたエッセイ集。くどうれいんさんの書くものはあいかわらず面白くて、読んでいる…

『野良猫姫』

野良猫姫 (新しい韓国の文学) 作者:ファン・インスク(黄仁淑) クオン Amazon 19歳のファヨルは、大都会ソウルの片隅でコンビニのアルバイトで生計を立てながら一人暮らしをしている。バイトからの行き帰り、少し遠回りをしてとある坂道で、野良猫たちに餌…

『無のまなざし』

無のまなざし (現代ポルトガル文学選集) 作者:ジョセ・ルイス・ペイショット 現代企画室 Amazon 以前読んだ『ガルヴェイアスの犬』の訳者あとがきで、同作で第5回日本翻訳大賞を受賞された木下眞穗さんが、作家の長編第一作として紹介されていた“Nenhum Olh…

『ハナコはいない』

ハナコはいない (韓国文学ショートショートきむふなセレクション 13) 作者:チェ・ユン(崔允) CUON Amazon 迷路のようなベネチアの街を歩きハナコの影を追う彼は彼女の何を知っていたのか こんなキャッチフレーズに惹かれて手にした本作は、1994年李箱文…

『魔女だったかもしれないわたし』

魔女だったかもしれないわたし (わたしたちの本棚) 作者:エル・マクニコル PHP研究所 Amazon 舞台はスコットランドの小さな村ジュニパー。この村に両親と二人の姉と共に暮らす11歳の少女アディは、学校の授業で魔女狩りの歴史を知る。この村の森でもかつて…

『ラスト・チェリー・ブロッサム わたしのヒロシマ』

ラスト・チェリー・ブロッサム わたしのヒロシマ (ほるぷ読み物シリーズ セカイへの窓) 作者:キャサリン・バーキンショー ほるぷ出版 Amazon 机の下にはいりなさい。早く!空襲警報のサイレンが鳴り響き、先生が生徒たちに叫ぶ。物語はそんなシーンから始ま…

『オルガンのあった場所』

オルガンのあった場所 (新しい韓国の文学 23) 作者:シン・ギョンスク(申京淑) CUON Amazon 申京淑(シン・ギョウンスク)のことは、津島佑子との往復書簡を刊行した韓国の作家として知ってはいたが、作品を読むのはこれがはじめて。訳者のあとがきによれば、…

『パリの砂漠、東京の蜃気楼』

パリの砂漠、東京の蜃気楼 作者:金原 ひとみ ホーム社 Amazon 実を言うと金原作品を読むのはこれが初めてだ。読んだこともないのになぜかこの作家には、自分を痛めつけ、血を流しながら書いているようなイメージを持っていて、年若い女性のそんな痛々しさを…

『列車探偵ハル2 アメリカ横断列車の誘拐事件』

列車探偵ハル2 アメリカ横断列車の誘拐事件 (ハヤカワ・ジュニア・ミステリ) 作者:M・G・レナード,サム・セッジマン 早川書房 Amazon 前作『列車探偵ハル 王室列車の宝石どろぼうを追え!』で、すっかり鉄道ファンになったハル。今回もまたナットおじさんが誘…