かもめもかも

かもめのつぶやきメモ

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2021年6月の読書

6月の読書メーター読んだ本の数:11読んだページ数:4938ナイス数:490エルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告【新版】の感想大昔に読んだ旧版とくらべるとかなり読みやすくなっているのではないかと思う。ここから『エルサレム<以前>のアイヒ…

『エルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告【新版】』

エルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告【新版】 作者:ハンナ・アーレント みすず書房 Amazon 20世紀を代表する政治哲学者の一人、ハンナ・アーレント。アーレントの代表的な著作と言えばやはり『人間の条件』((ドイツ語版からの翻訳本のタイ…

『小さな心の同好会』

小さな心の同好会 となりの国のものがたり 作者:ユン・イヒョン 亜紀書房 Amazon フィフティ・ピープルを皮切りに読み応えのある韓国文学を次々に刊行している亜紀書房のとなりの国のものがたりシリーズ第8弾。『ダニー』や『クンの旅』など、高い評判は聞…

『フィフティ・ピープル (となりの国のものがたり)』

フィフティ・ピープル となりの国のものがたり 作者:チョン・セラン 亜紀書房 Amazon たとえば……電車やバスに乗り合わせた人たちのなにげない仕草や、漏れ聞こえた会話の断片からその人にまつわるあれこれを勝手に想像して空想にふける……思えば子どもの頃か…

『地中のディナー』

地中のディナー (海外文学セレクション) 作者:ネイサン・イングランダー 東京創元社 Amazon ユダヤ教正統派のコミュニティに生まれ、敬虔なユダヤ教徒として育つも、学生時代にイスラエルを訪問したことがきっかけで信仰を捨てたという著者が和平への願いを…

『レースの村』

レースの村 作者:片島麦子 書肆侃侃房 Amazon ひょんなことから、大学の友人サクマの帰省につきあうことになったぼく。特別仲が良いわけでもなく、学部が同じだけの大勢いる友人の一人でしかなかったサクマの実家は、田舎だとは聞いていたが公共交通機関網か…

『暗がりで本を読む』

暗がりで本を読む 作者:徳永圭子 本の雑誌社 Amazon タイトルに惹かれて手にした本の著者は書店で働きながら,『本の雑誌』や西日本新聞などで書評やコラムを執筆されている方なのだそう。本屋大賞やBOOKUOKA(ブックオカ)でも活躍されておられているようで…