かもめもかも

かもめのつぶやきメモ

2024年4月の読書

4月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:1165
ナイス数:235

源氏物語 15 蓬生源氏物語 15 蓬生感想
読書会のための再読。 すっかり忘れ去られていた末摘花に、荒れ果てた屋敷の前を通りがかった源氏がようやく気づいて、援助の手を差し伸べる。 源氏の女好きもたまには役にたつということか? 浮き名を流すばかりだった源氏の物語が、ここと次帖で変調するような? まあ、どちらもスピンオフ的な扱いということなのかもしれませんが…。
読了日:04月24日 著者:紫式部
本を読む女(ひと) (盛林堂ミステリアス文庫)本を読む女(ひと) (盛林堂ミステリアス文庫)感想
書肆盛林堂《ゾラン・ジヴコヴィチ ファンタスチカ》第2弾!念願叶ってあの女(ひと)に会えた!
読了日:04月22日 著者:ゾラン・ジヴコヴィチ
源氏物語 14 澪標源氏物語 14 澪標感想
読書会のための再読。 六条御息所の出家に至る心境を語る場面 与謝野訳では「にわかに重い病気になって心細くなった御息所は、伊勢という神の境にあって仏教に遠ざかっていた幾年かのことが恐ろしく思われて尼になった。」 原典では「にはかに重くわづらひたまひて、もののいと心細く思されければ、罪深き所ほとりに年経つるも、いみじう思して、尼になりたまひぬ。」とある。 この「伊勢という神の境にあって仏教に遠ざかっていた」=「罪深き所」の意味について、以前読んだ本に書いてあって印象に残っているのが以下の話。
読了日:04月20日 著者:紫式部
第二世界のカルトグラフィ (境界の文学)第二世界のカルトグラフィ (境界の文学)感想
フランス語圏の文学の研究者で翻訳家でもある著者が、2017年~2021年にかけて『図書新聞』に連載した「感傷図書館」をベースに加筆、再構成したもので、ブックガイドであると同時にちょっと変わったトラベルガイドでもある。例によって例のごとくまたまた読みたい本を積み上げてしまったが、後悔はしていない。新たな旅への期待で胸が高鳴る。
読了日:04月15日 著者:中村 隆之
源氏物語 13 明石源氏物語 13 明石感想
読書会のための再読。どうやら、男が通ってくるのと、男の元に行くのとでは、先々も含め雲泥の差があるようですねえ。明石の君の選択は間違っていなかった!というべきなのか…
読了日:04月14日 著者:紫式部
源氏物語 12 須磨源氏物語 12 須磨感想
読書会のための再読。 そもそも源氏の君の両親の関係からして、源氏物語と帝の外戚問題は切っても切れない関係にあると思うのだが、書かれた時代が藤原全盛期にも関わらす、物語はこれ結構権勢を誇る外戚に否定的。帚木三帖の頃なら、帝と藤原家の対立のあおりを食った父親の不遇をかこつ意味もあるのかなあと思ったりもするのですが、式部自身が彰子に仕えるようになってからもなかなか辛辣で。そのあたりも気になるところ。
読了日:04月08日 著者:紫式部
きつねきつね感想
ユーゴスラビア出身のクロアチア語作家による長編小説。構成は6部立てで、各部は作者を思わせる語り手によってゆるやかに繋がっている。物語とは何か、作家とは、読者とは、ヒロインとは、ナショナリズムとは、亡命とは、移民とは……と、様々な問いを投げかけ、虚実織り交ぜながら物語る。これはもう本当にすごかった!ものすごく良かった!この作品の素晴らしさはもちろん、文学ネタやツッコミどころなどについても、あれやこれや書きたい、語りたい!と思いはするも、思ったことの10分の1も書けそうにない。
読了日:04月08日 著者:ドゥブラヴカ・ウグレシッチ
源氏物語 11 花散里源氏物語 11 花散里感想
読書会のための再読。
読了日:04月03日 著者:紫式部
私の源氏物語ノート私の源氏物語ノート感想
若い世代に向けて現代語訳を手がけた作家が『源氏物語』を読んで一緒に楽しもうと読者を誘う源氏愛あふれるエッセイ集。「玉鬘」はスピンオフ!「藤裏葉」の大団円のその後に!?豆知識はもちろん、突っ込みや大胆な推論を含めた率直な感想で楽しませてくれた。
読了日:04月02日 著者:荻原規子

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