元本が好き!の中の人で書評家の永田希さんが執筆されたこの本の電子版を
購入したのは発売後まもなくのことだったから、
かれこれ3年前ほどのことだ。
以来、タイトルに従って積んだままで……ということはなく、
購入してすぐに読み始め、時々立ち止まり、派生本に手を伸ばし、
どこまで読んだっけ?と思いながら、 再びKindleに戻っては、
どうせならもう一度最初から読むか…などと、
“最初のページ”に移動したり、
あちこち抜き書きをしてみたこともあれば、
何ヶ月も開かないこともあった。
そんな風に「だらだら」と読み続けてきたのは、
タイトルのせいもあったが、
そもそも読み終わることを目的としていなかったせいでもある。
あの本もこの本も読みたいけれど読み切れないと焦るとき
そういえば、永田さんはなんと言っていたっけな?
などと時々、思い出しては本を開く。
“積読のうしろめたさはどこからくるか…”
うんうん、確かに、
このうしろめたさは……と心の中で共感ボタンを押す。書物を読めば読むほど、世の中にはもっとたくさんの情報があること、
自分が知らないことが大量にあることを思い知らされるのです。
というくだりには、激しく首を縦に振る。
そうなんだよね。
だからなおさら気がせいてしまうのだけれど、
とりあえず、今回はあの本とこの本を積んで、
また次につなげよう……と思っていたら、
え?永田さん、また本を出したの?
今度のタイトルは『再読だけが創造的な読書術である』!?
しかたない。これもとりあえず積んでおくか!