かもめもかも

かもめのつぶやきメモ

2023年12月の読書

12月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1060
ナイス数:161

恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。5―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―【電子書籍限定書き下ろしSS付き】恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。5―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―【電子書籍限定書き下ろしSS付き】感想
うわーこれ、どうするの~。イレーネ、可哀想すぎるでしょう(><)イレーネには幸せになってほしいけれど、安易な大団円にはしてほしくないような…。落とし所が難しそう。続きが気になる~!!
読了日:12月24日 著者:永野水貴
吹きさらう風 (創造するラテンアメリカ)吹きさらう風 (創造するラテンアメリカ)感想
1973年生まれのアルゼンチンの作家が描き出すのは、車の故障と嵐によってもたらされた一昼夜足らずの出来事。主な登場人物は、牧師とその娘、自動車整備工グリンゴとその息子とおぼしき10代半ばの少年タピオカに犬のバヨ。それぞれの回想はあるにしても、派手な演出も大きな事件もないとても静かな物語だ。にもかかわらず、灼熱の太陽と熱風に舞い上がる砂埃がもたらす息苦しさや喉の渇きに、頁をめくりながら思わず咳をし、四人と一匹の現在と語られた過去と共に、語られることのない未来について想いをはせずにはいられない。
読了日:12月18日 著者:セルバ・アルマダ
「若者の読書離れ」というウソ: 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか (1030;1030) (平凡社新書 1030)「若者の読書離れ」というウソ: 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか (1030;1030) (平凡社新書 1030)感想
この間某所でラノベのメイン読者層は10代、と断言されている方がいて、なんだかちょっと違和感を感じてしまったと同時に、そういえば、この本読もうと思っていたんだよね…と思い出して読んでみた。「なろう系」小説の台頭とラノベ業界の変遷には思わず納得し、『人間失格』の根強い人気の背景には、「へえ!へえ!!へえ!!!」と妙に感心してしまたりと、あれやこれや、なかなか興味深かった。
読了日:12月17日 著者:飯田 一史
十六の言葉十六の言葉感想
イラン生まれドイツ育ちのモウナーは、著名人の自伝を書くゴーストライターゴーストライターをして生計を立てている。祖母の葬儀のために、母親と共にイランを訪れた彼女は、祖母にまつわる思い出をたぐり寄せながら、自分自身のこれまでの人生をも振り返る。二つの言語の間を行き来しながら生きる自分自身を見つめる物語は、どこか艶やかでそれでいてなまめかしすぎず、異文化への戸惑いを感じさせながらも懐かしさや切なさがつまったしみじみとした読み心地。とても良かったが巻頭の「この小説を読む前に」はこの位置にはいらなかったかな。
読了日:12月11日 著者:ナヴァー・エブラーヒーミー

読書メーター